2018年2月10日土曜日

『まんがタイムジャンボ』2018年3月号

『まんがタイムジャンボ』2018年3月号、発売されました。表紙は『レーカン!』天海さんがメイン。これは本がテーマでありますね、書店店員になった天海さんがまんがタイムコミックスをたくさん持ってます。しかもこれ、ジャンボ掲載誌の単行本ですね。例の猫が本にはさまってて、ああ、崩れちゃうというところ。動きのある絵になってますね。他には『江戸の蔦屋さん』。蔦重さんも沢山の本を持って、これは店先に出そうとするところかな? 『人気マンガ家になるための15の法則』相沢は、自分の漫画が乗ってる雑誌手にして、すごい顔しています。ああ、緊張して見られないんですね。ええ、嬉しさとか不安とかで、いっぱいいっぱいになってるんでしょうね。

『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』。これ、前回のアキの表情、本当においしいと思ったときの表情、それを見て藤井、理解したんですね。これがアキのおいしい表情だというのなら、これまでのはきっと苦手なもの食べてた時の顔なんだって。今回は覚悟もなしにバレンタインフェアに飛び込んで死ぬ思いを味わったアキが、そこで偶然にも出会った藤井からそうしたこと語られて、ああアキったら、嫌われてしまったのではと涙目だよ。でも、藤井、なにがあろうとポジティブで、ほんといいやつですね。好きなものに注目していきましょうとか、苦手なものが多いというのはそれだけ挑戦した証しとか、たしかにアキ、挑戦はしてるよなあ。しかし、今回のこのやりとりで、アキの恋心、これ本物になった感がありますね。ええ、アキ、もう後には退けない、そんな恋になってきてますね。

『ひとり暮らしはじめました』、ゲストです。ひとり暮らしをすることになった女の子。大学? と思ったら、高校入学を機に、なのか。ひとりでなんでもやらないといけない。そう思い詰めた末の奇行。お隣さんが理解してくれて、うまいことサポートしてくれて、よかったですね。しかし、まだ高校生なのに、甘えん坊で泣き虫で、そうしたところを治したいと一人暮らしはじめるって、自立心あるなあ。高校生だったら家がかりでもいいじゃんか、ねえ。この漫画、お隣さんとの疑似家族っぽい感じが出てきてますね。お母さん、お父さんに似た感じがするって、甘えてみたり、ぐいぐいくる方は敬遠したりと、そうした近しいコミュニケーション描いていこうという感じみたいです。

『乙女たちの花筋』、ゲストです。日常生活に取り入れる筋トレがテーマなんですね。佐倉美月は体力がない。それを克服しようと、階段使うよう心掛けたりしてるのだけど、歩道橋の階段を駆け上がったら息が切れてしまって、休んでたところを飛び降りしようとしてるんじゃないかと誤解される。こうして出会ったお姉さんから、効果的なトレーニング手法を教えてもらうっていうんですね。駆け上がるんじゃなくて一段飛ばしてゆっくり上がってみるといいって教えてもらって、そうしたら結構効果がある感じ。これ、教えてくれたお姉さん、伊達有、なにかスポーツやってる人? インストラクターとか? ともあれこうして出会って、いろいろと日常のトレーニング手段、教えてもらっていく運びになりそうですね。

『苦い珈琲はお好きですか?』、ゲストです。コーヒーのみで勝負するという、自家焙煎のコーヒー専門店、薫香館。そこの店員、宮野聖奈が自由で自由で、客席に座り込んで常連相手に、自分の興味ある話を一方的にしてるっていうのか。ひでえ店員だ。店長は沢渡立香。立香と聖奈は遠い親戚というのだけど、それゆえ許されてるというか、それゆえ好き放題というか、ともあれある意味、アットホームな雰囲気になっています。祖父から店を引き継いだ立香は、コーヒーの奥深さに魅入られて、その味一本で勝負するといってるのですが、店の常連はどうも立香目当てっぽいっていうの、なかなかのすれ違いでありますね。これ、コーヒー店で働きながらコーヒーのこと、まるで知らない聖奈の自由すぎる振舞い。ドリップを知らなくて、豆挽いただけの粉、直接湯に投入したの常連さんに飲ませちゃったり、しかもそれでお金とる気だったりと、この酷さ。さすがに立香も怒るレベル。こうやって酷い店員が好き放題やって、それでも面白く読めるのは、あっけらかんとした聖奈をはじめ、迷惑こうむる常連の徳丸さん、そして聖奈のアレさに困惑しつつも面倒見のいい立香といったキャラクターがうまく機能してるからなのでしょうね。聖奈、困った子だけど、なんか可愛いやつだなって思いましたからね。

  • 『まんがタイムジャンボ』第24巻第3号(2018年3月号)

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