2018年2月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号、発売されました。表紙は『ゆるキャン△』。なでしこ、アキ、あおいの三人が、焚き火を前にしましてね、ああ、なんかおいしそうなの食べてる! 焙ったチョコレート、焙ったマシュマロ、でもって焼いた餅か。これなんだろう、パン? でっかいビスケット? はさみましてね、食べてるんですよ。なでしこの食べるサンドからたれるチョコレートの威力よ! アキの、あのにゅーっと伸びた餅、その魅惑よ。ほんと、キャンプご飯、キャンプおやつ、その楽しみってやつが凝縮されていますな。

『あんハピ♪』。突然子供の姿になった皆。いったいどうしたというのか。その秘密がだんだんと判明してきて、そうか、これ、仮想空間なのか。というか、そうでもなきゃいくらなんでも危険すぎる試験ですよね。崩れてくるビルの下敷きとか、普通だったら死にかねない。それ以前に子供の姿になってる、その時点でおよそ尋常でない状況です。しかし、こうして状況が判明して落ち着きを取り戻したからか、周囲を見回し、そして自身を振り返る余裕もできたようです。ヒバリがですね、はなこはじめ、皆が有している長所を思って、そして自分にはなにができるのかと自問する。ああ、自信を失っているのかい? ヒバリの長所なんていくらでもありそうなのに。どれだけ友人たちから頼りにされているか。ヒバリに助けられてきたか。でも自分ではそれが見えなくなっているんですね。今回のシリーズは、ヒバリのためのエピソードになりそうですね。そして今回合流してきた椿、この子にとっても大きな転機になりそうで期待されます。

ゆるキャン△』。いやもう、このひと月をハラハラしながら待ちましたよね。想像していた以上の寒さに見舞われたルーキー組。このピンチ、どう切り抜けるのだろう。鍋で体を暖める。高温カイロをたくさん使って、身を寄せ合って一晩をしのぐ。いける!! アキはそういってますけど、本当に大丈夫なのかなあ。それより、火を絶やさないとか、そっちが重要かも。そう思ったら、ああー、この子ら、まだ薪を買ってなかったんか。忠告されてたやん! とにかくこの状況を乗り越えるためにと、二手にわかれ、カイロと薪の調達に急ぐ! って、待って! 管理棟、閉まっとるって、もうあかん! あ、管理人さんの車が! って、あかん! 置いてかれた。おしまい……。って、いや、ちょっと笑っちゃったけどさ、でも、これ、ほんと大ピンチじゃないですか? と、そこで助けの手がさしのべられるのか。ああ、本当によかった。ベテランキャンパーさんに声をかけてもらって、そのテントに招いてもらえた。ああ、こちらには薪ストーブ。しかし助けてくれたの、あまりの状況を見兼ねてなんだ。ほっといたら死んじまうでよ!! って、おじさん! 笑いごとじゃないっす! キャンプの現場での助け合い。その精神に、ああ、よかったなあ君たち、しみじみ思ってたら、まだあるんですよ。アキやあおいの名を呼ぶ声がする。ああ、先生だ、先生がきてくれたんだ。皆のこと心配して、きてくれたんだ。そうか、リンが先生に連絡してくれてたんだ。それで心配して、仕事もほったらかして駆け付けてくれたんだ。もう、これね、泣けて泣けて、いい先生ですよ。こんなに頼もしく感じたことなかった。あまりに準備が不足していたこと、連絡手段を維持していなかったこと、いろんなことが悪かったよね。それら注意して、これからは相談するようにって、ああ、先生、先生も頼もしい野クルの仲間なのだなあって思わされて、ええ、本当に感動しました。今回、しっかりとした重さがあって、すごくよい話であったと思います。

『はるかなレシーブ』。戦い終えて、それからの皆の様子。クレアが思い悩んでいるようで、いったいどうしたのだろう。先達ての勝負のゆくえ、それがしこりでも残したのだろうか……。今回、祝勝会のビーチパーティーやりましてね、そこでは勝負やビーチバレーを忘れて、他愛もないことを話す。和気あいあいとした雰囲気に安心させられたのですが、この先があったのですよ。遥、かなたのふたりが海を前にして語りあう、その様子。遥と出会えたことがよかった、遥と出会えたからここまでこれた。そういうかなたへの遥の言葉、ここまでじゃない、これからもだよ。その強さにしたたかにやられました。そしてさらにこの先がある。あかりの存在、あかりがいたからこそ皆が今もこうしていられるという感謝があった。遥とクレアの対話に浮かびあがる、遥のクレアに対する深い信頼と強い尊敬。語り口こそ穏やか。でもこれがしみじみと胸にしみて、強く、強く響くものがあったのですね。皆、立派だな。皆、素晴しいな。本当にいいエピソードでした。

『球詠』。こちらも勝負を終えての描写です。影森をくだし、勝利に沸く新越谷のメンバーたち。そんな中、ヨミと息吹は影森の様子を気にかけて、ああ、ピッチャーの中山さん。負けた責任を感じてるんだ。でも、そんな中山をはげましてくれる仲間がちゃんといた。ええ、この勝負を通じて得るものがあったようなのですね。それがよかったなって。皆との気持ちの繋がりを感じたのか、中山の穏やかな笑顔、これが実によかったです。さて、1回戦を突破したということは、次は2回戦です。当たるのは強豪と名高い梁幽館高校。はたして勝てるのか。皆がそれぞれに不安を抱える中、向こうと違いこちらにはこれまでのデータが豊富にある。またこれまでも梁幽館を攻略すべく練習をしてきたと、勝ち目見出そうとするその姿勢が立派でした。次の試合、觀にきてくれないかとクラスの皆を誘うヨミに、クラスの子がかける言葉が痛い! 誰も勝つって思ってないんだもんなあ。でも、それもしかたないかあ。勝って実績を作っていくしかないんでしょうね。ヨミの能力をさらに引き出そうとするタマの決意。そして梁幽館のデータにもとづいたノック。梁幽館の攻撃の傾向を知り、そして対応できるようにという練習なのか。いろんなやり方があるんだなあって感心して、彼女らは強敵にいかにして勝つのだろう、なんて思ったんだけど、きっと楽には勝たしてくれないんだろうなあ。

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