2024年4月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号、昨日の続きです。

『球詠』

紅白戦を通じて描かれる珠姫の心情が、切々としてしみるエピソードとなりました。

皆の仕上がりがいいのでと行われることになった紅白戦。4人ずつチーム分けされた名簿を見せられ、残りは斉藤小町が決めるというやり方。その初期メンバーにてヨミと珠姫が別チームに入れられていたのがドラマのはじまり。珠姫にしていずれヨミが自分ではない捕手を相手に投げる日がくることを予感させ、ちょっとアンニュイさ漂わせる珠姫なのでした。

その珠姫がですよ、実際にヨミを相手にまわしてプレイしてみて、いろいろ気づいていくところがあったのでした。今野球をしていて楽しいのは、ヨミと一緒だからだろうか。とか、自分と組んでいないヨミの中に、自分との野球が息衝いていると感じるところがあったり。とか。そうしたひとつひとつが珠姫の野球との向きあい方、ひいてはヨミに対する気持ちを明らかにさせて、この漫画の野球を通じて描かれるものが、勝負ものとしての面白さだけではない、よりもっと広がりを持って展開される思いや気持ちの物語でもあるのだということを感じさせてくれて、感無量でありました。

深く広がりを持つ物語。素晴しいと感じます。

『花唄メモワール』

足の傷も癒えてきた藤野。今は芸妓としてはお休み期間なので、暇を持て余しているからと、仲居の仕事を手伝ってくれることになりました。

梅とペアを組み、いろいろ教わりながら仲居の仕事に触れていく藤野。この藤野の経験が、読者にとっても仲居の仕事を知るきっかけを作ってくれるところ、とてもよく、そして同時に、梅の一日、この子の周囲にいる人たちのこと、その関係も知っていくことができるのは楽しい仕掛けでありました。そして知る、藤野の優秀さ。よくできたお嬢さんなんだなと思わされる、そんなイベントめいた仲居体験。とても新鮮だったのです。

よかったのが、藤野の芸妓としての知識、経験が役に立つところ。芸妓の呼ばれているお座敷に入るタイミングがわからないという梅をよくサポートして抜群。そしてこの体験が梅に芸妓の仕事を知りたいと、もっと覚えたいと思わせる。この相手に自分を知ってもらうはずの一日が、その終盤にして自分が相手のことを知りたいと実感させる意識の切り返し。とても見事だったと思います。

そして深まる梅と藤野の仲、絆、これもまたよかったのでした。

『しゅがー・みーつ・がーる!』

ありのままのあなたが一番すてき。美都との交流、美都の言葉が自分自身を認める力になってきているカンナです。とはいっても、まだまだ自分のありのまま、甘味が好きで、かわいいものが好きということを美都以外に知らせることはできていないのですが、それでも自分の好きなファンシーキャラクターのコラボカフェにいってみようと思えるほどには前進できている。これもやはり美都がいてくれてこそでしょう。美都を誘えばきっと応えてくれる。その確信があって、切り出すことができた。美都に甘えてずるい、なんてこと思ってるカンナですけど、自分の弱味も意識して、その上で相手に甘えられるの、きっと信頼で、近しさ親しみのあらわれだったと思うんですね。

今回は、こうしたカンナの美都にだけ見せる弱さや甘さがあって、そしてドキドキの放課後タイムが見どころでありました。

放課後の空き教室。ふたりでコラボカフェの予約を入れる。先着順で決まるため、毎回相当な争奪戦。ふたり予約開始の直前に落ち合って、そこからはじまるドキドキの予約タイム。時間ぴったりに、それぞれスマホでサイトにアクセス。まったく繋がらなくて、よしいけると思って開いたらもう埋まってしまっているなど、難航して苦戦して失望して落胆した果てに確保がかなったあの瞬間の高揚! これは本当によかったですね。ええ、ふたりの気持ちの高まりがこちらにも伝わってくる。いい盛り上がりだなあと思ったら、まさかここからさらにもう一段盛り上げてくるだなんて、まさしく驚きの展開でした。

いやもうほんとに素晴しかったです。

2024年4月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号

 『まんがタイムきららフォワード』2024年6月号、発売されました。表紙は『スローループ』。春らしく苺柄のワンピースが愛らしい小春とひより。服地の色が白とグレー、対照的なのも印象的。ぱっと明るい小春に、シックに落ち着くひより。それぞれの性格なんかもうかがわせるコーディネートであります。舞台はふたりでピクニック? シートを敷いて、座るふたりは苺を愛でているのでしょうか。周囲に描かれた苺の実と花が大きいために、まるでおとぎ話の妖精のような愛らしさですよ。

今月は新規ゲストが1本です。

『幼なじみはフラグを折りたい』

ふたりは諦めるべき、いやもっと素直になるべきなんじゃないでしょうか。生まれたときの病院から、ずっと一緒の幼なじみ。太郎と華子は高校からは違う進路をと思って、それぞれ違った学校を第一志望としたものの、ふたりして受験に失敗。ともに第二志望に進学したらば同じ学校。しかも同じクラスになるというのが、ふたりのフラグ力であるというのです。

なにをせずとも、カップルを成立させようとするかのようなフラグが立つ。他の道、他の相手を模索するも、なんやかやで疎遠になり、残るは太郎と華子の近しい関係。けれどふたりは仲が悪いわけではなく、むしろ仲がいいといえる。互いに相手のよいところを理解していて、だものだからもっとよい恋をしてほしい。相手を思いやったりするほどだというのですね。

でも、太郎が他の誰かと恋に落ちたら、胸が痛むのもまた華子なのです。知らず、思わず、太郎のことが好きになってる、それはもう後戻りできない道なのでは? むしろ今こうして意識していることを自覚したとなれば、もう後は秒読み? ええ、もっと素直になるべきだと思うのですよ。

『ウクレア!』

今回の曲は『イ・アリイ・ノ・オエ』。ああ、駄目だ、もう追いつかない。って、なにをいってるのかといいますと、ちゃんと練習してるのです。とりあえずは『ヘネヘネ・コウ・アカ』。無印良品BGMのハワイアンにこの曲が収録されていて、ああ知ってる曲だったのかと、ちょっとずつ弾いて歌っているのですが、続けての『アイナハウ』、そして今回の『イ・アリイ・ノ・オエ』と、もう追いつかない……。ええ、私は空子よりも覚えが悪いのですよ。

さて今回は、部員が増えるエピソードです。教室で黙々とウクレレの練習をしている空子。その様子を見ていた学級委員長、星宮灯火がうっかり、いやさ偶然通りがかったウクレレ部新部室前で捕獲されました。

空子の様子が気になるの? あるいはウクレレに興味が? 海カフェにもいましたよね。空子に指摘されてたじたじの灯火。まずは試しに弾いてみないかと舞帆に楽器を渡されたらば、空子の練習を見ていて覚えた、さっと弾き出す優秀さ! 経験者なのかなと思ったら、本当の初心者なのか。けれど楽しくはなかったからと、入部を断わり帰ってしまうんですね。

今回はそんな灯火の心をほぐすといったお話でした。押し掛け気味についていって、話してついにわかりあう。そこで空子の率直な性格が役にたって、楽しいことがあると毎日がキラキラする、その言葉からはじまる一連の真摯な語りかけに、灯火ならずとも引き込まれるものがあったのでした。

『スローループ』

お父さんの家出、まさか続くとは思ってなかった! 実家に帰ったお父さんを連れ戻しに、実家に乗り込む小春たち。そこで重要なのは、お腹を空かせておくこと? なんでかと思ったら、実家の父母、すなわち小春の、すなわちひよりの祖父母による歓待攻勢が待っているからなんだ!

懐の深いおじいちゃんにおばあちゃん。孫たちがきたことに喜んで、そしてたくさんのおもてなし。父はというと叔父と一緒に飲んで泣いてと大変な様子なのですが、その心は娘ふたりとの別れを予感するものだったのですか!? 気がはやいよ、お父さん! といいたいけれど、月日はあっという間に過ぎ去るからなあ。お父さんの気持ちもわかります。

今回は小春の悪影響を受けるひよりに、そしてお母さん、ひなたのヤマメ調理があっての和解がクライマックス。こうして縁のあった人たちがむすびついて、深まっていく気持ちと気持ち。そのあたたかみが心地よいエピソードだったのですよ。

2024年4月23日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『ラスボスは逃げ出した▽』

強さを求める魔王です。とはいえ部下のスライムやら死神やらをスパーリング相手にするには実力差がありすぎて、結果白羽の矢が立ったのは本来敵対関係にあるはずの勇者。勇者宅を訪れて、強くなるべく教えを乞う。って、おかしい! 絶対この関係おかしすぎる!

でもって、ちゃんと強くなるための方法をいろいろ伝授しようとする勇者もおかしい。魔法による筋力強化を紹介したり、地道なトレーニングをすすめてみたり、そして最後に魔法の力を試してみる。しかしそれが、この不思議な魔王の不思議さをさらに知らしめることになろうとは。

魔王が出した光の球、それがまさかの浄化の光。闇の存在であるはずの魔王が相反する光の魔法を使えるとは、これいったいどういうことなのか。勇者にして疑問を抱くこの状況。これは今後の展開、あるいは魔王の出自にかかる秘密に迫る新事実だったりするのかも知れませんね。

『ギャルとネクラの吸血関係』

吸血鬼、まくるの眷属契約から解放されたいよね。体調の悪さもきれいさっぱり消えさって、じゃあ待ち望んでいた自由が手に入った。これからはまくるのわがままに振り回されることなく、自分の青春を謳歌できる。といいたいところだけど、どうしてもまくるのことが気にかかってしまういよねです。

その様子は吸血鬼ハンター、アクアからしてもありあり見てとれて、でもだからといってまくるのもとへ行けというほどまでは背を押そうとはしない。かくしていよねは、クラスの子たちと親交を深め、楽しい毎日を過ごすこととなったのでした。とはやっぱりならないんですね。どうしてもまくるのことが気にかかってしまうというのです。

そんないよねの前に現れたのがいつぞやの黒猫。当主、すなわちまくるの母に使役される使い魔である黒猫から、当主の誤りを正してほしい。まくるを迎えにいってほしいと、ここにきてついにいよねの背を押すものが出現するのですね。

これ、いよねにとってのターニングポイントになるのだと思う。いよねが大切に思っている相手。まくるに、眷属だからとかではなく、いよね個人としての気持ちでもって向きあうときがきたのでしょう。ああ、いよね、その決断やいかに。いっそ姫を迎えにゆく騎士のように、果敢に吸血鬼の島へと向かっていただきたい所存です。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

東京に辿りついたアヤたち一行。さあいよいよアヤと母、再会なるかと思いきや、ちょっと待って? いきなりラスボス出現みたいな勢いなんですけど!?

上陸した港で出会ったのは、リルーの母によって討伐されたはずの魔女メリュネ。消滅する寸前に、自身の一部を切り離したメリュネは次元の裂け目に落ち込み、あろうことかこちらの世界に流れついてしまった。そのメリュネが画策したのは、自身の回復。母の胎内にあったアヤに刻印をほどこし、いずれその身を食らうことで力を取り戻そうというのですね。

危うしアヤ。と、そのピンチにがんばりを見せるリルーですが、力及ばず、一時退散。ここから逆転の策を講じるのですが、メリュネを止めることあたわず、そしてアヤはメリュネの魔の手に落ちてしまう!?

ああ、次号最終回。この絶体絶命のピンチをいかにして切り抜けるのか。この世界の命運やいかに。緊迫の状況に、まさしく鬼気迫る思いです。

2024年4月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『ぬるめた』

なんと、くるみって姉妹機がいたんですね。ということは、ちあきを筆頭とした三人姉妹!? この見た目は瓜二つなくるみとくるみ姉妹機の区別がきちんとつくちあきがちょっとすごい。これってすなわち、よほどのくるみ愛ってことですよね。ええ、ちあきの愛が光ります。

さて、父から変な改造を受けてきたくるみとその妹。昔のアニメのパロディなんですが、それが人知れずわかる男女に波紋をもたらしたりと、いろいろ話題が広がった今回。けれどその根底には、父の娘ちあきへの愛があったというラスト。娘を喜ばせたい一心でくるみにいろんな機能を乗せていく。そのセンスが残念だと娘からそしられちゃってるわけですが、この父の心がなかなか通じないというところもまた、父娘の宿命めいたもの感じさせてくれて涙でした。

『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』

今回は畑を離れて皆でショッピングです! というところまではいいけれど、なにしろ店を選ぶのがそだち。アーシャの希望である服やアクセサリーなんてまるで置いてないグリーンセンターに到着して、アーシャは落胆、クロエは結構な喜びようと、まったくもって好対照な反応見せてくれるところが面白かったです。

グリーンセンターには産直コーナーとかあるんですね。ゆくゆくはここに自分の作った野菜を並べたい、クロエにちょっとした目標ができたのがいい感じ。かと思ったら、産直コーナーの野菜のできがそだちのよりもいいとアーシャが気づいて、それ指摘したらそだちが涙ぐむのね。ほんと、農家にはなかなかかなうものではない。その現実に悔しさがにじむシーン。印象的な一コマでした。

今回はそだちの農業愛に畑を拡大したいという希望が語られて、この事業にアーシャやクロエも一役買うわけか! いわば、ひとつの大目標が示された重要なエピソードでありました。この夢がどれくらいかなうのか、それはそだちをはじめ、皆のがんばり次第? ええ、少しアーシャが態度を軟化させていましたけれど、夢に向かって皆で一緒にがんばれたらきっと楽しい。そう思わされた回でした。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

バガスピ、ついにサ終!? 以前から薄々ほのめかされてきたこの日が、ついにやってきたというのですか。あまりのことに放心、そして号泣するこむぎですよ。なんとかならないのか、どうにかできないのか、考えた挙句、元開発者の透に泣きつくことに。といっても、今はもう開発から離れている透にできることはほぼなくて、もしやるとしたらこのあたりを改善という透の案に、それができなかったらサ終するんじゃと冷静なツッコミいれてるまいが面白くもまた物悲しい。ああ、やっぱりバガスピは終わるのですか!?

でもここからまさかの新作、シン☆バガスピでの大復活を果たすとは、新作作りあげた透のみならず運営もかなり無理を聞いてくれたんじゃないのかなあ。ゲーム性は評価されていたバガスピ。新しいデザインとUIで今度はどこまでがんばれるか。今度こそ、多くのユーザーに愛されて長生きするゲームになってくれたらいいですね。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

メイメイいやさサツキから仕事を依頼されたユーリ。いったいなにごとかと思ったら、倫の家の掃除を頼みたいという。それなりに掃除はされているっぽいのだけど、絶望的にモノが多くてかたづいていない。それをきれいにするというのだけど、ユーリ、乗り気ってレベルじゃないですね。それこそ待ってましたといわんばかりに、これまで蓄積してきた掃除知識を総動員しようというこの展開。ああ、ユーリの才能の片鱗がここに描かれようとしています!

しかし倫の部屋、ものすごいな。掃除していたら不快害虫が出てくるというのは定番ですけれど、まさかのカブトムシが出現! これ、倫が飼ってるやつか。さらには巨大カブトムシぬいぐるみなんかもあって、そこからうかがえる倫とサツキの仲のよさ。いいですね、とてもいいですよ!

さらにここにターコイズが参加してきて状況はよりカオスに!? と思ったら、カオスの真骨頂、倫も参戦。ターコイズもそしてサツキも太刀打ちできないほどに倫ペースとなって、最後の最後、サツキがいいこといってると思ったら、倫のカブトムシ、ムシ五郎がサツキの頬によじ登ろうとして、ああ、これ、めちゃくちゃ痛いやつ! ほんとシリアスにもなれない、そんな状況がなんだかむやみに楽しいのでした。

2024年4月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『エイティエイトを2でわって』

ついに咲雪と奏が遭遇。いきなりピアノの下に隠れちゃってどうなるのかと思ったけれど、ちゃんと出てきて奏と対面、会話も問題なく進行してひとまずは安心しました。この対話でもって、奏の抱えていた問題の一端が咲雪にも伝わって、かと思ったら美弦に対する敵愾心はなおも収まらないというから状況はややこしい。美弦はピアノがうまくない。咲雪が聞いてもズンドコってことは、どうしようもなくズンドコなんでしょうなあ。でもそれでも、今の自分には美弦との連弾が必要と咲雪に説明していく奏です。こうして言葉にして、今の状況が整理されていくところ、これは奏自身にとっても必要なプロセスだったのかも知れませんね。

さてここらで美弦が乱入です。咲雪、初対面にして遠慮なく批判をあびせていく。褒めること要求されたら、弾く時ちゃんとイスに座っててえらいとか、幼児じゃないんだから! でも、それでも喜ぶ美弦がすごい。

本当に水と油みたいなふたりでしたけど、なんだかんだで距離が縮まって、それなりに仲良くなっていったりするのかな? みたいなこと思ってたら、美弦のメッセージ爆撃が咲雪の携帯を襲う! いや、これどうなんだろう!? ほんと、このふたり仲良くなれる可能性あるんでしょうか!? でも、咲雪は咲雪で引っ込み思案ではもういられない、そんな感じになっちゃってるのはなんだかよかったです。

『スポチャン!』

足をひねってしまったもも。大事がないよう保健室へと向かうのですが、そこに待ち受けるのは養護教諭にしてスポチャン部の顧問、朝比奈しずく。なんと朝比奈レイの姉。悪いことに極度のシスコンであるしずくは、新入部員がレイ目当てに違いないと色眼鏡で見るあまり、入部を認めないと言い張る。ほんと困った姉なんですね。

しかたがないので、レイ目当てじゃない、スポチャンやりたくて入部したとその行動でもって証明することになりました。なんですが、ほら、部室に入るとレイが脱衣しちゃうでしょう? それがしずくに衝撃与えて、というか普通の人間ならショック受けるわな。ともあれ、それでもアメリアのスポチャンに対する熱意、もものスポチャンに向ける真摯な姿勢がちゃんと伝わって誤解は解消。めでたく部員として認められるにいたったのでした。

そこまではよかったのですが、レイによって部室出禁にされているしずく。今後登場の機会はあるのかな!? というか、その前にレイは脱衣癖をなくしたほうがいいのでは!? ほんと、今後いろんな機会で面倒巻き起こすことになりそうです。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

春、それはお花見の季節。ということでコンビニ夜勤メンバーでお花見を計画するのですが、弱ったことに予定した日が大嵐。当然お花見はお流れとなりそうなところを、なんとかして開催したいと画策する多田であります。とはいえお天道様には逆らえない。となったら、お花見気分だけでも味わえればと、自室を解放してお花見気分を演出する多田。多田だけではなく、同じく花見を楽しみにしていたイレイナも一緒に手伝ったというのですから、どれほど楽しみにしていたかがわかろうものです。

多田の私服、お花見スタイルがおそろしくかわいいのですよ! 春めいて、フェミニンで、いつもの多田のイメージとは大いに違って素晴しい! とか思っていたのに、ここからまさかのカオス空間に突入!? はたちになってはじめてのお酒を飲むという多田がですよ、度数少ないのを選んだにもかかわらずはちゃめちゃに酔ってしまいましてね、日頃のストレスが解放されちゃった!? 光野にセクハラ働いたと思ったら、続けてねねにキスを迫る! 本当にえらいことになって、そしてもうひとりの酒飲み、イレイナとはいうと、これまた面倒な説教酒! アルールが取っ捕まって延々説教されているという、地獄のような空間が出現です。

いわゆる酒は飲んでも飲まれるなってやつなのだと思いますが、多田とイレイナ、ふたりは今後、飲酒禁止の流れになりそう。ええ、多田は大事故になる前にお酒の癖が判明してよかったですね。

2024年4月20日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、昨日の続きです。

『さうのあっ!』

すごくめずらしい回! なんとこかげがいつも以上にやる気です。ことのおこりは、商店街のイベント、マルシェに花の湯も出店するのでバイトを頼みたい。けれどこれだけなら、ここまでこかげがやる気を出すとは思えない。ええ、ここにもうひとつ要素が乗るんです。なんと、かわいさのエースである槇の店、ホットパラティーゾも出店。かくしてこかげと槇はライバル同士に! と、こうなったら俄然やる気になるのがこかげという人なんですね! 意外でしたか? 私は意外でした。正直、ここまで勝負に固執するとはまるで思っていませんでした。これ、ゲーマーとしてのこかげの姿なのかな?

しかし互いをライバル視しているのはこかげと槇だけで、他の皆はいつもどおり。それが余計に面白いのですが、槇が花の湯の提供するコーヒーにアイデアを提供したりね、基本このへんにこだわりはない。実際マルシェ当日もこかげがやたら張り切ってるのをのぞけば、わりといつもの感じ? 明るく元気なリューディアに、落ち着いて気配りできる芹香。でも対立的ポーズ見せている槇とこかげも、最終的には共闘の道を選んで、ああ、仲良きことは美しい! ほんと、ラストの薪割りまで楽しい、そんなエピソードになりました。

それにしても、今回はこかげの魅力てんこもり。わくわくの連続でした。

『アイドルビーバック!』

対バンにあけくれるアイビバですよ。アイビバメンバーががんばりを見せれば、それに応えようと熱をあげていく古参ファンたち。ほんと、ファンというのはありがたいものなんだなあ。と思わせてくれた今回。熱心に通ってくれて、声もあげてくれて、そこに当然アイビバのがんばりも乗ってきて、その相乗で新たなファン獲得にも繋がる。とはいえ、その歩みはゆっくりで、どうにかはずみをつけたいなあと悩む日々。

しかし、それがまさかあんなかたちで叶うとは!? 旧アイビバから離脱したひよの所属するグループ、らぶふぇにの動画がきっかけで旧アイビバの悪い印象が広がっちゃってる! からの有力フェス、つよつよアイドルまつりから話題の現アイビバに出演オファーが!

さあ、どうなる、どうする!? なんですが、ほんとこの子たち、前向きですよね。悪役ポジションとは理解しつつも、チャンスはチャンスとポジティブに乗っていく。ええ、この勢いでファンを増やしていきましょう!

『てくてくっ!秘密リサーチ』

今回はてくてくっ!ひぐれリサーチですよ。なぜかすかいがひぐれに密着取材。速攻で断わられてるんですけど、それでも諦めないすかいです。教科書を大量に積み上げて防護壁築いてみたり、ミニトマトが苦手だったり、意外なひぐれの素顔が見えた今回。授業中の内職は、次のリサーチ現場の下調べだったりするのでしょうか、と思ったら寝てた? おとなしく真面目に授業受けるタイプではなかったんですね。

このひぐれリサーチ。ひぐれのこともいろいろわかるけど、それと同時にすかいがどれだけひぐれのこと好きであるかっていうのもわかる。そんな活動だったと思います。ひぐれにとってはちょっと迷惑だったかも知れないけれど、それでもひぐれを追いたいすかいの気持ちがありありと出ていました。

2024年4月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年6月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年6月号、発売されました。表紙は『さうのあっ!』。コミックス第1巻を数日後に控えて表紙に登場です。湯あがり姿のリューディアとこかげ。両手にコーヒー牛乳を持ったリューディアが見せる笑顔の明るさと、ゆだっちゃった? リューディアの後ろでぼーっとしちゃってるこかげの対比が実にいい。でもこかげの表情、これはしあがってるということなのかな? 湯あたりというよりも、むしろととのっちゃってる、そうしたお湯の楽しみのひとつの終着点、これが今回の表紙のふたり、それぞれの境地なのかもって思えるイラストです。

今月は新規ゲストが1本です。

『江口さんちの純情サキュバス』

エロってなんなんだ。とんでもないことを口走りながら夜の住宅街を全力疾走する女、それが江口ヒビキ。最強のエロ漫画家を夢見るも、エロ漫画雑誌の編集者である兄から全力で否定されてしまって傷心。エロ漫画に出てくるようなエロい女がいたら、自分の漫画に役立てるだろうに。とんでもないことを考えていたところ、まさしくうってつけのエロい女と遭遇。しかもその女性、ミアもたまさかヒビキと同じことを考えていたというのです。

ミア、サキュバスなんだそうですよ。ただヨーロッパ産の伝承サキュバスではなく、現代日本の妄想から生まれた現代サキュバス。まさしくヒビキの求める人材、それがミア。しかしなにが因果か、このミアもエロというものを理解できておらず、ここにこうしてエロを知りたいと望むふたりが出会ってしまったのでした。

ここからはじまる物語。ふたりで一緒にエロを追求していこう。知識と身体、それぞれが持つエロのリソースを提供しあい、ともに高めていくエロの境地。ふたりともに同居する、というところまでとんとん拍子に話が進んで、ああこれからふたりの切磋琢磨がはじまろうというのですね。

しかしこのふたりに駄目出しをしたというのが、同一人物、ヒビキの兄というのが面白い。期せずしてひとりの人物を倒すべき相手としてはじまるふたりの旅路です。

2024年4月18日木曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月17日水曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月16日火曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月15日月曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月14日日曜日

今日は休みます

今日は休みます。

2024年4月13日土曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『おねロリキャバクラ』

美波がみゆりと同伴出勤!? 思わず引きとめてしまった楓。こんなサービスもあるのかと思っていたら、なんと普通にお出かけ。動物園いって楽しんで、けれどもうお昼に会うことはできなくなる。なんとお店が閉店してしまうというんです。

慌てた楓。急いで店に向かってみればあったはずの建物すらなく、もう凛とは会えない!? 楓、動揺するもそこに現れた凛から楓の驚く顔が好きという言葉を聞かされて、これからはお店関係なくデートできるね……、と、まさかここで夢とは思わないじゃないですか!

でもお店が閉店したのは本当でした。お昼に訪れたら、そこには閉店の張り紙。慌てる楓。けれど現実に凛が現れることはなく、消沈していたところ、下校する凛を発見。涙ながらに寂しさを訴える楓に、凛がいうには、来週にはまた会えるのに!

そうか、全部楓の一人相撲でしたか! お店が移転で、一週間臨時休業します。ということで、楓のキャバクラ通いはまだまだ続きそう。あとはそこで凛との仲を育めるか、それはもう楓次第ですよね。つらい別れがなくてなにより。ええ、すべてこともなしであります。

『ほぐして、癒衣さん。』

手痛い失敗をしてしまった富美子。けれど皆で一緒にお風呂と聞いて復活、したまではいいのですが、その行動やまさしく変質者のそれなのでは!? 脱衣をガン見。洗い場でも、椅子に残る癒衣の残り泡なる微妙な単語飛び出して、いやあまりに興奮、すぐさま座らなかったせいで、気を使われて洗い流されてしまったんですけどね!?

その後も、癒衣に触れた湯が私にも触れるとか、発想がどんどんヤバくなる富美子です。いやあ、ここまでこじらせるとは、それだけ不遇が続いてきたということかも知れませんね。でもだからといって、これが富美子のむくわれた状況ともいえない気がする! いやもう、とにかくなんだか空回り? いやさ、どうにも噛みあわなくて損な役回り演じちゃうことお風呂でも続いちゃって、でも最後には癒衣からつきあってくれといわれてよかったではないですか。

いや、ぬか喜びなんですけど……。だってつきあってほしいというの、恋人になってほしいとかではなくてダイエット。ともに気になるお腹まわり。ちょっと悲しい展開だけど、それでも富美子が嬉しいんだったらオーケーですね!

My Private D☆V

『魔法使いロゼの佐渡ライフ』のおみなえしです。

D☆Vポイントは、色々悩んだけど「やっぱりスク水が好き!!」。そういえば『佐渡ライフ』2023年9月号で、それから2巻の表紙でも、ロゼがスクール水着を着せられていましたね!

なるほど、これは作者の趣味でありましたか。本編では回想にて描かれた紗菜のスクール水着。これだけでは足りないといわんばかりに、MPD☆Vにおいては紗菜、ロゼふたりがスク水着用で登場。正面からの紗菜、側背面を見せるロゼ、といった具合に、スクール水着を多面的に見せようとする工夫が光ります。

本編ではとんでもなく恥ずかしがったロゼですが、もう慣れたのでしょうか? 多少の恥じらい見せながらも、かつてのようなことはもうないみたいで、ええ、このほどほどもまた作者の好みなのかも知れないななどと思った次第であります。

2024年4月12日金曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『クラッシュ オン セブン!』

このみとあやね。学校では教師と生徒という線引きをきっちり守っていて、だというのになにかバレている? このみの友達、冠城鈴からあやねに注がれる厳しい視線! なにか察するものがあったのでしょうか。あるいは、ただ単にこのみに近づくすべての人間が気に食わないだけ!?

ライバル登場なのかも知れません。このみもさっそく今度の土日は鈴と遊ぶといって出かけていって、あやねはひとり寂しい休日を過ごします。こうしてだんだんふたりの関係は疎遠に? そもそもなにか特別な関係というわけでもなかったと、どんどんネガティブに沈んでいくあやねであります。

でもそんなあやねに嬉しいサプライズ。帰ってきたこのみ、大荷物! なにかと思ったら、鈴の家である喫茶店でバイトしていたという。その給料で買ってきた食事にケーキ、さらにはあやねのためのプレゼント。あやねの考えていたこと、それは全部杞憂だったんだとわかるラストに、ふと気持ちもほころぶのでありました。

『かみねぐしまい』

実の姉妹であると判明したツギノとまえな。神様の裏取りよりも確実な母子手帳で確認したところ、まぎれもない姉妹とふたり判明して、しかしまえなはどうしてお母さんの子でないと気づいたのか。その答がふるっていました。なんと第六感! いや、それ、いいかえれば当てずっぽうってやつなのでは?

とりあえずスタートラインに立ったと実感するふたり。神様の心象をよくし、自分の願いをかなえてもらうレースも再開することとなったのですが、次の週末の権利をかけてのじゃんけん。勝ったのはまえななのですが、ツギノ、でこに怪我が!? と思ったらまえなは頬に!? ふたり、じゃんけんでは決着つかずにつかみあいのケンカをしたのか。ほんとどうしようもない娘さんたちです。

そしてここでまた新たな人物が参戦。会長ツギノに心酔する伊藤葆光、通称ほこちゃん。この子と神様が急接近を見せて、まさかのほこちゃんの願いがかなっちゃう!? その願いとはツギノのすべてを知りたい。ああ、危険なかおりだわ!? ほんと、この願いがかなった暁にはいったいなにがおこるのでしょう。ドキドキワクワクってやつです。

『キミはあくまでも。』

ヴェネルとふたりっきりのデートを楽しみにしていたマーシャ。しかしその甘く夢見たひとときは、サラロットとエクールカ、それぞれの使用人に見事に粉砕されてしまっておかんむり。いやまあ、使用人ってそんなもんだよね? とは思うものの、今回のマーシャの目的はヴェネルへの告白です。ふたりがいたらまずいのです。

でも、なんだかんだとサラロットにいいくるめられるマーシャ。なかなかふたりきりになることができず、それどころかおいしいお菓子にすっかり心奪われて、ああなんてほのぼのと愛らしい情景なのでしょう!

となったところで、マーシャ渾身のツッコミ。ほんと、マーシャさん、あぶなく目標達成できないところでした。

マーシャの告白は、悲しくも破れてしまうのですが、マーシャの気持ちを受けたヴェネルは思いもしない言葉に逃げ出したく思いながらも、しっかとその場に踏みとどまって、そして真摯にこれからも大切な友達であろうと答えるのでした。

ヴェネルの答に健気に笑顔で応じたマーシャ。しかしサラロットの前では涙をこぼして、ここにひとつの物語の幕が引かれたと感じさせられました。そしてその反対に、マーシャの一連の動きを受けて自分の気持ちに気づいていくエクールカあり、ここにまたひとつの幕が開いたと思わされるのでありました。

2024年4月11日木曜日

『まんがタイムきらら』2024年5月号

 『まんがタイムきらら』2024年5月号、昨日の続きです。

『スロウスタート』

学校をズル休みしたとバレた花名。友人たちの間に動揺が広がるのが、それだけ花名がまじめにやってきたことを物語っていますよね。そして話題は見舞いにいくか、そしてなぜ休んだのか。きっと万年さん絡みだろう。移り変っていくんですね。

対し花名はというと、大会を相手に明るくふるまっていて、けれどそんな花名に、自分のような人間につきあってはいけないと、自堕落な日々を過ごさせるわけにはいかないと、大会は説得するそぶりを見せて、けれどそこには花名のことを思いやると同時に、自分を卑下する、そんなニュアンスが感じとれた? 花名、黙ってしまって、そして大会のことをバカと、怒っちゃったんですね。

この気持ちと気持ちのゆき違い。さらにはここに介入してくる友人たち。冠が花名に聞きたいこととはなんなのか。いろいろと人の気持ちの交錯する、そんな様子が見られます。

『ばくちぬぎ』

奇跡、妹の幻に乞われ、一緒に買い物にいくことになりました。しかしこの買い物は罠? いや、それは考えすぎか。思いがけない臨時収入の使い道として、奇跡の女装グッズを充実させようとなったのは本当にただのなりゆきで、でも想像以上の力のいれよう! あのファッションショー思わせる描写は実際かわいくて、オーバーサイズが好みだなあ。ええ、いいものを見られたと思ったのでした。

買うのは衣類だけでなく、化粧にもチャレンジ。さらには下着にまで凝ることになってしまい、あの倒錯的シーン! と思ったら、まさかそこから脱衣ギャンブル犯ジョーカーの手掛かりが思い出されて、これで奇跡の目的は一歩先に進むことができたのでしょうか?

そしてラストに謎の人影。この男性は誰なのか。いろいろ動きが出てきていますね。

『妄想アカデミズム』

新学期もはじまり、進路相談でも引き続き東大志望であることを伝えていく未春。先生には莉子目当てなのだとバレバレなのが面白いんですが、当初は無謀とも思われた東大受験、まだ少し足りないもののなんとか食いついていけそうな感じ?

このおぼろげに感じたことを、実際に過去問に取り組むことで確かな実感に変えていく、そうした様がこれからに期待をさせるエピソード。思わぬハプニングで集中を切らしてしまわないようにと、いつになく人が多くてにぎやかな図書館をも訓練の機会と意識を切り替えていく未春の様子。過去問に向きあって見えていくる道筋。それらがすべてこの子の成長、飛躍の可能性と思わせてくれる、そんな力あるエピソードだったと思いました。

反面おかしかったのが莉子で、莉子と一緒だといろいろ口を出されてしまうからと、あえて離れて勉強する未春に、寂しさ感じちゃってるんですね。ほんと、よほどの喪失感みたいですよ。心配になるくらいです。